コンバイン
1966
昭和41年
HD50
世界初の量産自脱型コンバイン
走行車台に脱穀機と刈取装置を組み合わせた世界初の自脱型コンバイン。日本の水田稲作に適したこのコンバインの開発は、収穫作業の機械化体系に革命を起こします。稲の刈取りから脱穀までの作業時間は従来の1/16に短縮し、農業の生産性向上に大きく貢献しました。自脱型コンバインは、日本産業経済の発展に大きく寄与したとして、2014年に「戦後日本のイノベーション100選」に選ばれました。
1972
昭和47年
HD2000
業界初の全面4条刈コンバイン
業界初の全面4条型コンバイン。稲の条列を感知しながら、自動的に走行方向をコントロールして前進する自動方向制御装置や、倒伏した稲を引き起こして刈取りができる装置などの独自の機能を搭載しています。機体右前方に操作席を配置するレイアウトや油圧モータ式の無段階変速装置は、現在すべての自脱型コンバインに採用されています。
1976
昭和51年
HD1500
完全自動の無人コンバイン
自脱型コンバイン誕生後、わずか10年あまりで誕生した完全自動の無人コンバイン。これまで培ってきた各種の自動化装置を当時最先端のメカトロニクス技術を組み込んで完成させました。販売こそされませんでしたが、各地で行われたデモンストレーションで大きな反響を呼びました。現在、無人作業を行うロボット農機が各方面で研究開発されていますが、その走りとも呼べる機械です。
1986
昭和61年
HL3700
車体を水平に保つコンバイン
刈取部に自動水平制御システム「オートローリング」を搭載したコンバイン。このシステムにより、湿田などで車体が傾斜しても瞬間的にほ場状態を感知し、刈取部と地面を水平に保つことが可能になりました。それまで刈り残しやこぎ残しが発生していたさまざまな環境においてもすぐれた威力を発揮し、高精度な作業を実現しました。
1990
平成2年
HL500
業界初の前後左右水平制御
前後・左右の水平制御により、完全な水平状態を実現したコンバイン。本機全体の傾斜をセンサーが感知することで、自動的に車体を水平にコントロールする先端機構「スーパーローリング」を開発。常に車体を水平を保つことで重心位置の変動が少なく、優れた直進性を発揮し安定した走行を実現したほか、オペレーターが楽な姿勢で操作ができるようになりました。
1995
平成7年
HJ682
フラッグシップの系譜
大規模化が進む農業に貢献する国内最上位モデル「Japanシリーズ」のコンバイン。当時の最新技術が惜しみなくつぎ込まれ、「高精度・高能率・高耐久」をコンセプトに最高峰のパフォーマンスを実現したこの黄色のコンバインは、その圧倒的なスペックから、生産者の方々より「いつかはジャパン」と称されました。
1999
平成11年
HV321
ズームオーガの誕生
ヰセキだけの特許機構である「ズームオーガ」をはじめて搭載したコンバイン。2・3条の比較的小型なコンバインですが、小さな車体でも高いスペックを実現するため新方式の脱穀部を搭載するなど様々な技術が盛り込まれています。その中でもとりわけ画期的な機能が1mの伸縮が可能な「ズームオーガ」であり、このコンバインは間違いなくヰセキの歴史に残る一台といえるでしょう。
2010
平成22年
HJ6120/7120
業界初の7条刈コンバイン
120馬力のエンジンを搭載し、プロのニーズに応える最新の装備を満載したコンバイン。最高作業速2.0/sをマークする6条刈モデルHJ6120は、当時のコンバインの中で業界最速でした。業界初となる7条刈モデルHJ7120は速度を抑えながらも、かつてない作業能率を実現し「フードアクションニッポンアワード2011研究開発・新技術部門優秀賞」を受賞しました。
2010
平成22年
HFC433
ヰセキ渾身の新ジャンル
高い能率・手刈り面積の低減・低価格・扱いやすいを兼ね備えた新ジャンルのコンバイン。大排気量高出力エンジンの搭載に加え、車体がコンパクトであるため、走行消費馬力が少なくなり余裕の馬力で重作業することが可能になりました。また新型脱穀機を搭載することで、作業能率16min/10aを実現し、作業効率と刈り易さを両立しました。
2015
平成27年
HJ4075/
5098/6098-S
最高峰の収量コンバイン
収穫作業と同時に稲の収量・水分を計測することができる収量コンバイン。ほ場毎の収量を管理することができ、位置情報を取得することで作業軌跡を記録します。計測したデータをもとに籾の乾燥作業などの後工程作業や翌年の施肥計画に活用することで、高効率な農作業をサポートします。