海外向け機械
1970’s
昭和35~45年
PFシリーズ
海外向け初輸出歩行田植機
販売エリア:韓国、台湾、中国
軽量で高い操作性と安定した植付精度の初輸出歩行型田植機。1970年代には東アジアの各地域で耕うん作業の機械化が徐々に進んでいましたが、田植え作業はほとんど人力に頼っている状態でした。その中で、耕盤の凹凸に強い高感度さなえマティックや、安定し耐久性に優れた植付機構さなえフィンガーを備えた歩行型田植機の輸出により重労働からの解放が期待されました。
1974
昭和49年
HD50
海外向け初輸出コンバイン
販売エリア:アジア
日本の水田稲作に合わせ、走行車台に脱穀機と刈取装置を組み合わせた世界初の自脱型コンバインを初めて海外へ展開。従来に比べ刈取りから脱穀までの作業時間を著しく短縮したコンバインの海外導入により、現地の農業従事者の作業負担の大幅軽減に貢献しました。
1976
昭和51年
TS2210
韓国向け初輸出トラクタ
販売エリア:韓国
初めて韓国向けに輸出したTSシリーズトラクタ。井関独自の55バランス(前後輪重量配分)により、どんな条件でも理想的な機体バランスを保ち、けん引・駆動・走行・回行・登板など全ての作業を安定して行う高性能トラクタです。安定した走行性、豊かな機動性、快適な居住性、幅広い汎用性を実現するこのトラクタは日本ではもちろん、韓国でも大いに活躍しました。
1976
昭和51年
TX1300
欧州向けトラクタ出荷開始
販売エリア:欧州(同年、アメリカ、ハワイ、インドネシアにも出荷)
1976年より当社が欧州でトラクタビジネスを展開した初期モデルです。小型ながら本格的なトランスミッション構造に空冷エンジンを搭載した高品質トラクタとして、日本国内と同様に小規模農家向けにアグリ用途で販売を進める一方、欧州では公園や道路の清掃等といった景観整備という市場での適合性があることがわかり、新規市場開拓を進めていきました。
1980
昭和55年
HL1500
台湾向けコンバイン
販売エリア:台湾
コンバイン操作の基本と言われる条合わせ・刈り高さ調節・扱ぎ深さチェックの3要素を自動化した台湾向け輸出コンバイン。さらに、供給深さ自動チェック機構(A.C.Fセンサー)の採用により、初心者には難しいとされる扱ぎ深さの調節を容易にしました。高性能な刈取り機構、快適な操作性、そして耐久性と信頼性を兼ね備えたこのコンバインは台湾でも大きく活躍しました。
1984
昭和59年
PL820
海外向け初輸出乗用田植機
販売エリア:台湾
歩行型田植機の乗用化の要望に応え、さまざまなほ場に対応する高感度さなえマティックを搭載した海外向け初輸出乗用田植機。ほ場の凹凸に応じて油圧が作動し、フロートが自動スイングするため、常に安定した植え付けを可能にしました。また、苗に優しい画期的なベルト式苗送り機構の採用により、植付精度向上を実現しました。これらの性能を備えた乗用田植機は、台湾の田植機作業の効率向上に貢献しました。
1987
昭和62年
TL2700
台湾向け初輸出トラクタ
販売エリア:台湾
傾斜や凹凸等、さまざまなほ場条件の変化に素早く反応するレーダーマチックを搭載し、作業機が上下しても一定に、傾いても水平に、理想的な状態に保つことで高い作業効率を実現した台湾向け初輸出トラクタ。ロータリーを上げると回転が自動的に止まり、下げると再び回転するヰセキ独自の安全機構の搭載により、回行時やバック時に泥はねすることなく、安全性の高い作業を行うことができます。これらさまざまな機能は、日本だけでなく台湾でも活躍しました。
1988
昭和63年
SG13/15/17
欧州向け乗用モーアの初出荷
販売エリア:欧州、オセアニア
1988年に当社が欧州市場向けに初めて投入したミッドマウント型の乗用芝刈機です。ディーゼルエンジン搭載の高性能機として、景観整備のプロユーザー向けに販売を拡大。SGシリーズの投入は、現在の欧州景観整備市場でのリーディングカンパニーとしての地位の確立において、大きな一歩となった機械です。
2002
平成14年
MFGC2300
北米向けサブコンパクトトラクタ
販売エリア:北米
2002年、初めて「サブコンパクトトラクタ」を北米向けに開発しました。需要が広がりつつあったホビーファーマー向けと、乗用ガーデン市場からのユーザー獲得を狙い、ガーデン作業とトラクタ作業の機能を結合したトラクタとして、サブコンパクトトラクタMFGC2300の販売が開始されました。現在では北米向けの中核商品として、たくさんのお客さまに愛用されております。
2004
平成16年
HF448
自脱型コンバイン、海を渡る
初の中国向け専用設計の自脱型コンバイン。自脱型コンバインは日本の水田に合わせて誕生しましたが、現在は米を主食とする中国・韓国・台湾などの海外市場でも導入されています。このコンバインは初めて中国向けに専用設計され、2004年からは中国の井関農機(常州)有限公司にて生産が行われました。